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本の概要
『地図のない道』は、日本のエッセイストである須賀敦子が、イタリア・ヴェネツィアを舞台に自身の記憶や体験を綴った作品集です。
表題作「地図のない道」は、「ゲットの広場」「橋」「島」の3つの短編から構成され、ユダヤ人地区であるゲットや運河に架かる小さな橋を巡る中で、著者の幼少期やミラノでの仲間たちとの思い出が蘇ります。
また、併録された「ザッテレの河岸で」では、ヴェネツィアの娼婦たちの歴史に焦点を当て、街に刻まれた多様な記憶を探求しています。
著者について
須賀 敦子(1929-1998)は、日本のエッセイスト、翻訳家、イタリア文学者です。聖心女子大学卒業後、24歳で初めてイタリアを訪れ、その後13年間をイタリアで過ごしました。
1961年にはイタリア人編集者ジュゼッペ・リッカと結婚し、日本文学のイタリア語翻訳に携わりました。
帰国後は大学で教鞭を執り、56歳から文筆活動を開始。代表作に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『トリエステの坂道』などがあり、その静謐で深みのある文章が多くの読者に支持されています。
評価と感想
本書は、須賀敦子の独特な透明感と静けさを持つ文章で、ヴェネツィアの風景や歴史、そして自身の記憶を繊細に描き出しています。
観光記や訪問記とは一線を画し、深い洞察と個人的な体験が融合した作品となっています。
読者からは、「淡々とした透明感のある独特の文章」「観光記ではない。訪問記でもない」といった感想が寄せられています。
須賀敦子の作品を初めて読む方にも、彼女の世界観に触れる入門書としておすすめです。
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